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2-1)そもそもクラウドとは何か?──全部知らなくていい、正しい向き合い方

そもそもクラウドとは何か?

「クラウドって何ですか?」

IT営業をしていると、かなりの頻度で出てくる質問です。

でもこの問いに対して、

  • 雲のマーク
  • インターネット上
  • サーバーを持たなくていい

と答えてしまうと、話は分かったようで、何も整理されません。

なぜなら、クラウドの本質は技術でも場所でもないからです。

目次

クラウドは「場所」ではない

まず、一番多い誤解から外します。

クラウド = どこか遠くにあるサーバー

これは、説明としては便利ですが、理解としてはズレています。

クラウドの本質は、「サーバーがどこにあるか」ではなく「ITをどう持ち、どう使うかという 考え方 です。

クラウドとは何か(定義)

クラウドとは、

ITを「所有する」のではなく、必要な分だけ「利用する」という使い方

です。

もう少し噛み砕くと、

  • 先に設備を買わない
  • 最大容量を想定して用意しない
  • 必要になったときに必要な分だけ使う

という発想。

つまりクラウドは、技術名やサービス名ではなく、ITとの付き合い方そのものです。

オンプレミスとクラウドの違い(思想)

なぜ「所有しない」という考え方が必要になったのか

クラウドは、新しい技術が突然生み出したものではありません。

背景にあるのは、ビジネス環境の変化です。

  • 需要が読めない
  • 事業の立ち上げが速い
  • 使う量が月ごとに変わる
  • サービスがすぐ終わることもある

この状況で、

  • 最初にサーバーを買い
  • 最大構成を前提に設計する

というやり方は、リスクが高すぎるようになりました。

そこで生まれたのが、

「先に持たず、必要になったら使う」

という発想です。

クラウドが変えたのは「ITの性能」ではない

よく誤解されがちですが、クラウドが変えたのは、

  • サーバーが速くなった
  • 技術がすごくなった

という話ではありません。

クラウドが変えたのは、

  • いつ用意するか
  • どこまで用意するか
  • 誰が持つか

という ITの持ち方・考え方 です。

クラウドは「ITを楽にする魔法」ではない

ここは、IT営業として必ず押さえておきたい前提です。

クラウドは、

  • 業務を自動で改善する
  • 判断を代わりにしてくれる

魔法ではありません。

クラウドがやっているのは、

ITを使いやすい状態を用意すること

だけ。

  • どの業務を変えるか
  • 何を効率化するか
  • どう運用するか

これらは、人と組織の仕事です。

IT営業の会話ではどう使うか

営業として、クラウドを語るときに一番大事なのは、クラウドかどうかではなく

  • なぜその使い方が必要なのか

を整理すること。

たとえば、

「クラウドにしたい」

と言われたとき、

コストの話なのか
スピードの話なのか
運用負荷の話なのか

を分けて聞けるかどうか。

クラウドは、答えではなく、選択肢です。

営業が整理すべき順番

この知識の立ち位置

この記事は、「クラウドのサービスを覚えるため」ではなくクラウドという考え方を正しく理解するための記事です。

ここが腹落ちすると、

  • IaaS
  • PaaS
  • SaaS

といった話も、同じ地図の上で整理できるようになります。

次の記事へのつなぎ(1行だけ)

次の記事では、この クラウドという考え方を具体的に実装した代表例 として、AWSを取り上げます。

そこで初めて、

  • 何を提供しているのか
  • 何をしてくれないのか

を、構造的に整理していきます。

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