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2-10)AWSのリージョンとは何か──場所の話ではなく「設計思想」と選択の話

AWSのリージョンとは何か

AWSの話をしていると、かなり早い段階でこの言葉が出てきます。

  • リージョン
  • AZ(アベイラビリティゾーン)

最近はここに、「大阪リージョン」という言葉も加わりました。

ただ、この時点で会話が「場所の話」だけで止まってしまうと、設計・コスト・BCPの議論は必ずズレます。

目次

リージョン/AZは「場所」ではない

まず、

東京リージョン→ 東京にサーバーがある場所

大阪リージョン→ 大阪にサーバーがある場所

これは 説明としては分かりやすいけど、本質ではない

リージョン/AZは、

システムをどう壊れにくく作るか」という設計思想

そのものです。

AWSは「壊れる前提」で作られている

AWSは、

  • サーバーは壊れない
  • データセンターは止まらない

という前提で作られていません。

むしろ、

壊れる前提で、どう影響を最小化するか

を最初から組み込んでいます。

この考え方を構造として表現したものが、「AZ」「リージョン」です。

AZ(アベイラビリティゾーン)とは何か

AZは、

  • 同じリージョン内にある
  • 物理的に分離された
  • 複数の拠点(データセンター群)

です。

重要なのはここ。

  • AZは「予備」ではない
  • 同時に使う前提の構成単位

という点。

1つのAZが止まっても、システム全体は止まらない

これを実現するための単位です。

AZの考え方

リージョンとは何か

リージョンは、

  • 地理的に分かれた
  • 複数AZの集合体

です。

ただしここでも大事なのは、

どこにあるかより、なぜ分けているか

という視点。

リージョンを分ける目的は、

  • 大規模災害
  • 広域障害
  • 法規制・データ主権
  • 事業継続(BCP)

といった リスクの切り分け です。

なぜAWSは日本に2つのリージョンを持つのか

日本には現在、「東京リージョン」「大阪リージョン」の 2つのリージョン があります。

これは単に、

  • 利用者が増えたから
  • 拠点を増やした

という話ではありません。

「一つのリージョンが止まっても、日本全体が止まらない構成を取れるようにする」

東京リージョンを使う理由(多くのケース)

営業現場で最も多いのは、やはり東京リージョンです。

理由はとても現実的。

  • 日本向け業務システム
  • 国内ユーザーが中心
  • レイテンシ(通信遅延)を抑えたい
  • 日本の法規制・契約要件

つまり、

業務との距離が一番近い

という理由で選ばれています。

大阪リージョンが使われる文脈

大阪リージョンは、東京の代替ではありません

主な使われ方は、

  • 東京リージョンのバックアップ先
  • 災害対策(DR / BCP)
  • リージョン分散構成

です。

ここで重要なのは、

大阪リージョン単体ですべてを完結させる前提ではない

という点。

大阪リージョンでは「使えないサービス」がある?

ここは営業として、正確かつ安全に伝えたいポイントです。

結論から言うと、

大阪リージョンでは、東京リージョンと比べて
利用できるAWSサービスが限定される場合があります

理由はシンプルで、

  • 大阪リージョンは冗長化・分散を主目的に設計されている
  • すべてのサービスを同時に提供することを主眼に置いていない

からです。

そのため、

  • 「東京では使えているサービスが、大阪では未対応」
  • 「構成によっては東京をメインにする必要がある」

といったケースが出てきます。

だからこそ、東京+大阪の組み合わせで考えるという設計が一般的になります。

これは欠点ではなく「設計思想」

ここをネガティブに捉える必要はありません。

大阪リージョンは何でもできる場所ではなく、止めないための場所という立ち位置。

役割が違う

それだけです。

リージョン選択は「場所選び」ではない

ここまで整理するとリージョン選択の本質が見えてきます。

見るべきは、「地名」ではなく「業務要件」です。

具体的には、

  • どこまで止められないか
  • どこまで冗長化が必要か
  • 法規制・データ要件
  • コストとのバランス

営業として最低限押さえる説明ライン(最新版)

営業としては、この一言が言えれば十分です。

「AWSでは、壊れる前提でシステムを設計するために、東京と大阪のように複数のリージョンを使い分けられる構造になっています。

東京をメインにしつつ、大阪を災害対策として使う、という考え方が一般的です」

サービス名や対応可否を無理に即答する必要はありません。

さいごに

リージョンで覚えるポイントはAWSの前提構造を理解するだけでOKです。

この視点を持てば、

  • EC2
  • RDS
  • S3

は、

「なぜ複数AZ前提なのか」
「なぜ構成がこうなるのか」

が自然に分かるようになります。

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