AWSの話題になると、多くの人がこう感じます。
- 名前が多すぎる
- 何から見ればいいか分からない
- 料金が直感的じゃない
そして最後に、こう思ってしまう。
自分にはまだ早いのかもしれない
でも、はっきり言います。
それは能力の問題ではありません。AWSがそう感じるように作られているだけです。
AWSが分かりにくい一番の理由
結論からいきます。
AWSの分かりにくさの正体は「自由度」です
AWSは、
- これを選べば正解
- 標準構成はこれ
という 一本道のサービス ではありません。
「自由度が高い」とはどういうことか
AWSは、
- どの部品を使うか
- どれを組み合わせるか
- どこまで使うか
を、利用者側に委ねる設計になっています。
これはつまり、
設計の余地を最大限残している
ということ。
その結果、
- 合う人には、とても強力
- 初めての人には、とても分かりにくい
という両面性が生まれます。

なぜAWSはサービスが細かく分かれているのか
AWSを初めて見たとき、多くの人がこう思います。
なんでこんなにサービスが多いの?
これは偶然ではありません。
AWSは、「一つにまとめる」のではなく「役割ごとに分ける」という設計を選んでいます。
理由はシンプルです。
使う・使わないを選べるようにするため
「一つにまとめない」という思想
もしAWSが、「サーバー」「データ保存」「ネットワーク」「セキュリティ」を、すべて一つのサービスにまとめていたら。
確かに、最初は分かりやすかったかもしれません。
でもその代わりに、
- 使わない機能にもコストがかかる
- 変更がしづらい
- 小さく始められない
という制約が生まれます。
AWSは、分かりやすさより柔軟性を選んだ。
だから、サービスが細かく分かれているのです。

従量課金が直感的でない理由
AWSの料金も、分かりにくさの代表例です。
使った分だけ払うと言われても、結局いくら?
これは当然の疑問です。
AWSの料金が直感的でない理由は、
「完成品の価格」ではなく
「部品の利用料」だから
です。
- サーバーをどれだけ使ったか
- データをどれだけ置いたか
- 通信をどれだけしたか
それぞれが、別々に積み上がる。
これは欠点ではなく、
構成に応じて最適化できる
という自由度の裏返しです。

分からなくて当然、という前提
ここで一度、安心してほしいことがあります。
- AWSを見て分からない
- 何から学べばいいか迷う
これは正しい反応です。
AWSはすべてを一度に理解させるサービスではありません。
ここで全部理解しなくていい理由
AWSを扱う上で、最初に持つべきスタンスはこれです。
必要になった分だけ理解する
- すべてのサービス名を覚えない
- 料金を完璧に説明しようとしない
- 設計を一人で抱え込まない
AWSは、「分かる人が一人で全部やる」世界ではなく「役割分担して使う前提」のサービスです。
IT営業の立ち位置に戻ると
IT営業にとって大事なのは、「AWSを全部知っていること」ではなく「AWSをどう整理して扱うか」です。
- 何が分かりにくいのか
- どこから決めればいいのか
- 誰に任せるべきか
これを整理できる人が、現場では一番重宝されます。

この知識の立ち位置
この記事は、AWSに挫折しないための記事です。
AWSが分かりにくいのは、
- あなたの理解力の問題ではない
- AWSの設計思想の結果
ここが腹落ちすると、次に進む準備が整います。
次の記事では、ここまで整理したすべてを踏まえて、IT営業はAWSをどう扱えばいいのかを、実務の視点でまとめていきます。

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