AWSの話になると、今でもこんな空気が出ることがあります。
「AWSって内製前提ですよね?」
「エンジニアがいないと厳しいですよね?」
「全部任せるのは危ないって聞きました」
ただ、2025年の現実を見ると、この問いそのものが 少しズレ始めています。
なぜ今、この話を整理し直す必要があるのか
数年前までは、
- 内製か
- 外注か
という二択の議論がよく行われていました。
でも今の現場は、
すべてを自分たちでやる必要はない。むしろ、プロに任せた方がいい領域は多い。
その一方で、
全部を判断ごと任せると、うまくいかなくなる。
この両方が、同時に起きています。
AWS=内製前提、ではない
まずはっきりさせておきます。
AWSは、内製しないと使えないサービスではありません。
実際、多くの現場では、
- 設計
- 構築
- 運用
の大部分を、AWSに詳しいプロ(パートナー・ベンダー)に任せています。
これは妥協ではなく、合理的な選択です。

それでもAWSが「丸投げしづらく感じる理由」
ここが一番誤解されやすいポイントです。
AWSが「丸投げしづらい」と感じられるのは、任せられないからではなく決める部分が残るからです。
AWSは、
- インフラの機能
- サービスの選択肢
は提供しますが、
- 何を優先するか
- どこまでやるか
- 何を守りたいか
といった 業務判断は代行しません。
プロが「全部は決めてくれない」理由
ここで、プロ側の立場も整理しておきます。
プロができるのは、
- 技術的に安全な設計
- ベストプラクティスの提示
- 過去事例に基づく提案
までです。
でも、
- 業務として何を優先するか
- どこまでコストをかけるか
これは、利用者側にしか決められません。これは責任放棄ではなく、役割分担です。

AWSで本当に求められるのは「内製力」ではない
AWSで求められるのは、サーバーを触れる力・コマンドを打つ力ではありません。
「どう任せるか」を決める力
です。
- どこは任せる
- どこは自分たちで持つ
- どこは将来変えたい
この整理ができていれば、内製でも外注でもAWSはうまく回ります。
現実的なAWSの使い方(2025年版)
今、うまくいっている現場の多くは、この形に落ち着いています。
- 業務の目的・判断:利用企業
- 設計・構築・運用:プロ
- 改善・見直し:共同
つまり、作業は任せる判断は手放さない。

IT営業としての整理ポイント(修正版)
営業として重要なのは、こう整理できることです。
「AWSは、専門家に任せて使う前提のサービスです。
ただし、何を優先するかという判断だけはお客様側で持つ必要があります。」
この言い方ができると、
- 内製か外注かの不毛な議論を避けられる
- プロの価値を正しく伝えられる
- 現実的な進め方に話を戻せる
ようになります。
さいごに
AWSは、プロに任せることではじめて力を発揮するプラットフォームそして同時に、判断だけは利用者が持つ前提のサービスです。
この前提を共有できると、AWSの導入や運用は一気に現実的になります。
次は、
IaaS / PaaS / SaaS を技術ではなく「責任の切り分け」で整理する
という話に進みましょう。

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