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2-8)クラウドに向いていない業務は何か

クラウドに向いていない業務は何か

──全部を載せなくていいという前提

クラウドの話をしていると、今でもこんな空気を感じることがあります。

  • 「将来的には全部クラウドですよね」
  • 「オンプレはもう古いですよね」

でも2025年の現実は、この考え方から 一段進んでいます

全部クラウド化は、もはや前提ではありません。

目次

なぜ今もこの話が重要なのか

理由はシンプルです。

  • クラウドは成熟した
  • 選択肢が増えた
  • 運用コストや人材の現実が見えてきた

結果として、「何を載せるか」より「何を載せないか」を判断できるかが、重要になっています。

現在の主流は、

ハイブリッド前提
(クラウド × オンプレ × SaaS)

クラウドは「向き・不向き」がある

まず大前提として、クラウドは万能ではありません。

これは欠点ではなく、性質の違いです。

ここからは、クラウドに“向きにくい”代表的な業務を整理します。

① 変化がほぼない業務

一番分かりやすいケースです。

  • 処理内容が固定
  • 利用量も変わらない
  • 今後も大きな変更予定がない

こうした業務では、

クラウドの「柔軟性」がほとんど活きません。

オンプレのように、

  • 先に用意して
  • 長く安定して使う

という構造の方が、結果的に合理的な場合があります。

② 超低レイテンシが必須な処理

次に多いのがこのケース。

  • ミリ秒単位の応答が必須
  • 通信遅延が直接品質に影響する
  • 現場制御・リアルタイム処理

こうした業務では、

物理的な距離がそのまま性能に影響します。

クラウドは、

  • ネットワークを介する
  • 地理的距離が必ず存在する

ため、オンプレやエッジ処理の方が合うケースが普通にあるというだけの話です。

レイテンシ要件と配置

③ 設備を「使い切る」合理性があるケース

これは見落とされがちですが、現場ではとても重要です。

  • まだ償却が終わっていない
  • 最近更新したばかり
  • 運用体制がすでに整っている

こうした状況で、

無理にクラウドへ移行する理由はない

ことも多い。

クラウドは、

  • 新しく始める
  • 変えていく

ときに力を発揮します。

「今あるものを捨てる理由があるか」

は冷静に考える必要があります。

「向いていない」=「ダメ」ではない

ここで一番伝えたいのは、この点です。

クラウドに向いていない= 時代遅れ
ではありません。

向いていない業務を無理に載せると、

  • コストが上がる
  • 運用が複雑になる
  • 期待外れになる

というズレが生まれます。

IT営業としての判断ポイント

営業として重要なのは、「クラウドを勧める」ことではなく、

クラウドに向くかどうかを一緒に整理すること

です。

最低限、この3点を確認できれば十分です。

  • 変化はどれくらいあるか
  • レイテンシ要件は厳しいか
  • 既存設備を捨てる理由はあるか
クラウド判断の3つの視点

ハイブリッドが「普通」になった理由

2025年現在、

  • 全部クラウド
  • 全部オンプレ

どちらも極端な選択になりつつあります。

現実的なのは、向いているものだけクラウドに載せるという設計。

これがハイブリッド前提が一般化した理由です。

さいごに

「全部を載せなくていい」と分かった瞬間、クラウドの議論は一気に健全になります。

目の前にお客様にメリットが無いものは売ってはいけないのです。

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