IT営業をしていると、こんな違和感を持ったことはないでしょうか。
- 丁寧に説明したのに、反応が薄い
- 技術はちゃんと伝えたはずなのに、話が進まない
- 「で、結局どうするんだっけ?」で会議が終わる
一方で、
- あまり説明していないのに
- いつも商談が前に進む人
が、周りにいたりします。
この差は、知識量でも、話し方でもありません。
評価の分かれ目は、説明力ではなく整理力です。
なぜ「説明しているのに評価されない」のか
IT営業が最初につまずきやすいポイントがあります。
ITの世界では、
「分かりやすく説明できる人=優秀」
だと思い込んでしまうこと。
だから、
- 技術を勉強し
- 機能を覚え
- なるべく噛み砕いて説明する
でも実際の商談では、説明すればするほど、相手が迷子になるという現象が起きます。
これは、説明が下手だからではありません。
整理されていない状態で説明しているからです。
説明力と整理力は、まったく別の能力
ここで一度、言葉を分けます。
説明力とは
- 機能や仕組みを順序立てて話す力
- 知識を相手に伝える力
- 情報量が増えやすい
整理力とは
- 話題を分解する力
- レイヤーを揃える力
- 「今、何の話をしているか」を明確にする力
IT営業で本当に評価されるのは、後者です。
説明は、整理されたあとに 必要な分だけ 行えばいい。

なぜ説明に寄るほど、商談は進まなくなるのか
整理されていない会話では、
こんなことが起きています。
- 技術の話
- 業務の話
- 不安や要望
が、同時に飛び交っている。
その状態で説明を足すと、
情報は増える
でも、判断はできない
という状態になります。
相手の頭の中では、
「話は分かった気がするけど、結局、何を決めればいいんだっけ?」
となっている。

整理力とは「相手の頭を整える力」
整理力を一言で表すと、こうです。
整理力とは、
相手の頭の中を
「今どこを見ているか分かる状態」にする力
- 何が目的で
- 何が課題で
- ITはどこに関係していて
- 何を判断すべきか
これが揃った瞬間、説明はほとんど要らなくなります。

評価されるIT営業が最初にやっていること
評価される営業は、最初に説明しません。
代わりに、こう言います。
- 「一度、整理しますね」
- 「今の話、論点が混ざっているので分けますね」
そして、
- 話題を止め
- 全体を並べ
- レイヤーを揃える
この時点で、「この人、話が早い」という評価が生まれます。

IT営業の会話では、どう使われるか
たとえば、こんな場面。
「このシステムは〇〇という技術を使っていて…」
ここで、「分かる/分からない」ではなく、
「それは、業務のどこに効く話ですか?」
「今日は、何を決めるための話でしたっけ?」
と整理に戻せるか。
この一言で、
- 会話が締まり
- 判断が前に進み
- 営業の存在価値が上がる
説明が少ない営業ほど、信頼される理由
整理力がある営業は、
- 話す量が少ない
- でも、会話は前に進む
- 決定事項が残る
それは、
説明しているのではなく、
判断しやすい状態を作っているから
です。
IT営業の仕事は、知識を披露することではありません。
この知識の立ち位置
「IT営業が評価されるのは説明力ではなく整理力」は、営業としての軸を決める記事です。
- 無理に説明しなくていい
- 技術を全部知らなくていい
- 自分はここで価値を出せばいい
この前提が腹落ちすると、
- 商談がラクになる
- エンジニアとの会話も噛み合う
- 次に学ぶべき知識が見える
IT営業に必要なのは、話す力より、整える力。
次の記事では、この整理力を支える「営業が使う具体的な整理フレーム」を扱っていきます。
ここまで来たら、もう「説明し続ける営業」ではありません。

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