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3. ITは何のために存在しているのか

3. ITは何のために存在しているのか

ITの話題になると、
現場でも経営層でも、こんな期待が乗っかりがちです。

  • ITを入れれば売上が上がる
  • IT化すれば業務が良くなる
  • ITが何とかしてくれる

でも、少し冷静に考えると、ここには大きなズレがあります。

ITは、本来そこまでの役割を担っていない。

この前提を一度きちんと整理しておかないと、ITの話はいつも「期待外れ」か「失敗談」になりがちです。

目次

ITは「成果を出す存在」ではない

まず、はっきりさせておきたいことがあります。

ITは、売上や成果を直接生む存在ではありません。

営業が売上をつくり、現場が業務を回し、経営が意思決定をする。

ITは、そのどれにも直接は立っていません。

ITがやっているのは、

  • 情報を集める
  • 情報を整理する
  • 情報を正しく、速く渡す

という 下支え だけです。

ITの本当の役割は「判断を支えること」

では、ITは何のために存在しているのか。

答えはシンプルです。

人が、より良い判断と行動をするため

ITは、

  • 判断材料をそろえ
  • 判断を速くし
  • 判断ミスを減らす

ための 情報の土台 を作ります。

主役は、常に人です。

ITの立ち位置(主役と裏方)

なぜITに期待しすぎてしまうのか

現場でITに期待が集まりすぎる理由は、ITが“変化点”として見えやすいからです。

「新しいツール」や「新しい画面」や「新しい言葉」が業務フローや判断ルールより、ITの方が目に見える

だから、

何かが変わらない
→ ITを入れた
→ ITが悪いのでは?

という思考になりやすい。

でも実際は、

  • 判断の仕方
  • 役割分担
  • 業務の前提

こうした部分が変わっていないケースがほとんどです。


ITは「目的」ではなく「手段」

ここで、ITの立ち位置をもう一段はっきりさせます。

  • 売上を上げる
  • 業務を回す
  • 顧客満足を高める

これらは 目的 です。

ITは、それを実現するための手段の一つ にすぎません。

ITを目的化すると、こんな状態に陥ります。

  • 使うことがゴールになる
  • 導入しただけで満足する
  • 成果が出ないと失望する
目的と手段の関係

IT営業の会話では、どう使われるか

営業現場でよく聞く言葉があります。

「ITを入れて、何とかしたい」

このとき、いきなりITの話をすると、ズレます。

まず考えるべきは、

  • 何を良くしたいのか
  • どんな判断を速くしたいのか
  • どんな業務を支えたいのか

その上で、

そのために、
ITはどこを支えるべきか

を一緒に整理する。

これができると、ITの話が「売り込み」ではなく相談に変わります。

ITを正しく期待できると、会話がラクになる

ITを「裏方」として理解できると、

  • ITに過剰な期待をしなくなる
  • 失敗談に振り回されなくなる
  • AIやDXの話題でも冷静でいられる

ようになります。

「ITが何とかする」ではなく、

人が判断し、
ITがそれを支える

この関係を説明できる営業は、かなり安心感があります。


この知識の立ち位置

「ITは何のために存在しているのか」は、IT知識というより 姿勢の話 です。

  • ITは主役ではない
  • ITは裏方
  • ITは目的ではなく手段

この前提が腹落ちすると、

  • IT導入の話が整理できる
  • ツール売りから抜け出せる
  • 次に出てくるクラウドやAWSの話が自然につながる

地味ですが、IT営業として確実に効いてくる考え方です。

次の記事では、この前提を踏まえて「ITを入れれば良くなる、という誤解」を扱っていきます。

ここまで理解できていれば、ITに振り回される側では、もうありません。

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